OPEN CYCLE メンテナンス

ベアリング交換やレバーの分解まで OPEN CYCLE U.P. メンテナス

ニセコグラベルなど様々な道を走り抜けたオーナー様のOPEN CYCLEオールロードバイクU.P.をメンテナンスでお預かりしました。

3Tフォーク時代のUPはフロントにボリュームがあって現行モデルとはまた違った良さがありますね。

今回まず着手したのはホイールのベアリングの打ち替えから。泥で汚れると水を使った洗車をされているということでベアリングの回転がずいぶん重くなっていました。

グリスが抜けてしまっているもの、錆が出ているものなど症状はまちまちでしたが回転はどれも良好ではありませんでしたので新しいベアリングと交換しています。

新しいベアリングを圧入してホイールを生まれ変わらせます

ヘッドやBBは汚れはあったものの強固なシールでグリスは残っていたのでベアリングの状態は良好でした

ペダル内部はほとんどグリスが無くなっていましたので洗浄して念入りにグリスアップ

次にブリーディングを実施、汚れたオイルが排出されてきました。新しいオイルに交換、と思っていたところ別の問題を発見。レバーの動きが鈍くブレーキの動作に違和感がありました。

油圧機構を分解して確認してみると、どうやらマスターシリンダの動きを円滑にしているドットグリスが全て流れてしまい一定の位置から動かなくなってしまっていたようです。

固まって動かなくなっているシリンダをなんとか排出します。あちこちにドットオイルが飛び散って思ったより大変な作業になりました。あらたにドットグリスを塗布して戻すとぶじ正常に動作し始めて解決。

最後にケーブルを交換します。ハンドルを切る際の負荷で、フレームへ入っていくあたりでアウターが切断しかけていました。新しいものに入れ替えて音鳴りも解消出来ました。

一通りメンテナンスを終えたら組み上げて完成です。

油圧レバーの分解、ホイールのベアリング打ち替えなど日常的なメンテナンスではあまり実施しないところまで踏み込んだ作業になりました。その結果、新品同様の動作を取り戻していますのでまた新しい気分で楽しんで頂ければ幸いです。水を使った洗車はとても綺麗になりますが保護目的のグリースやオイルなどを流してしまうおそれもありますので、合わせて点検にお持ちいただけると安心です。

メンテナンスのお持ち込みについては他店購入のものであっても歓迎です。規模の大小関わらずお気軽にご相談ください。

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